0803 HEG-Q2元年 0030D 0805 HEG-Q2元年 0032D
つき風船
つりふねてぃんさぐ 鳳仙花
ほおづきあいて
うつる水面に
今朝の蠍座宮は、「月風船」が静かに降りる光景から始まる。
沖縄の童歌「てぃんさぐぬ花」の爪染めは、記憶に刻むための儀式。
鳳仙花の弾ける種は、まだ見ぬ未来を跳ばし、
ほおづきの赤い灯は、手のひらに載せられる小さな月。
水面には、そのすべてがゆらぎ糸で結ばれ、逆さに映っている。