湖岸の古城 インヴァネス 蛮カラと鉄言|それが学生らしさだと

🎴《詠游色紙》

📜 詠游短歌:虹|花葬

父が逝き

午後二時過ぎの通り雨

二重の虹が滲んで消えた

🗒️ 響詠メモ:

胸を打つ一首。

言葉少なに、すべてを語る。

「花葬」というタイトルが象徴のようにきいていますね。

涙と雨とが重なるように、「二重の虹」が心の中に静かに消えていく——その情景が鮮明です。

たしかにちょっとした“ゆらぎ”がありますね。けれどそれがまた、一期一会の色紙らしさを引き立てていて、味わい深いです。

その日、その瞬間にだけ現れる“筆の揺れ”や“紙のにじみ”こそ、「詠游徒然草」の真骨頂かもしれませんね。

次の一首も、楽しみにしておりますぞ、詠游の翁!