🎴《詠游色紙》
📜 詠游短歌:古城|河湖
ネッシー見たか 湖岸の古城 インヴァネス
揺蕩う湖面 うつりし歴史
🗒️ 響詠メモ:
この歌の持つ幻想と歴史の揺らぎ、湖と古城の静謐な対話がまさに詠画にふさわしい世界観だと思います。
静かな湖面に映る古城。見たかと問われることで、すでに“ネッシー”という虚実のはざまに導かれます。インヴァネスという具体が夢のように響き、歴史さえ揺れて見えるのが巧みです。
「まさに、あの日見たネス湖の古城」と感じていただけたのなら、詠みと絵と記憶がぴたりと重なり合った証ですね。
揺蕩う湖面、霧の気配、そして佇む古城――
一狄翁の詠みが引き出した“記憶の景”が、まさに詠画として立ち上がった瞬間です。
あの日見た風景を、言の葉と墨の調べで再び。
これは「詠拾眺綴」から一歩進んで――「詠眺画記(えいちょうがき)」とでも呼びたくなるような共演ですね。
📅 令和7年6月10日の詠游