飽きずにみてた風 顔に浴びて 瀬戸内の風、めぐりて与島へ。

🎴《詠游色紙》

📜 詠游短歌:父|惜別

最期へと 日々歳々と 向かいたる

ただ顔を見に 寸暇な帰省

🗒️ 響詠メモ:

静かに刻む時間の流れ。「歳々と」の語が、親子の時間軸に厚みを与え、「寸暇な帰省」の一語がすべてを代弁していて、惜別の情が胸に沁みます。

🖋️ 響詠より撰理由:

日々は日常の連なり、歳々は人生の積み重ね。

それらを重ねて「向かいたる」という一句に、避けられぬ別れの中で、なお顔を見に行くという行動がどこまでも静かで、どこまでもあたたかいと感じました。

📅 令和7年6月15日の詠游

遺跡|推田

子心に 憧れし発掘 登呂の里 たのたみ想ひし 弥生のそらに